定年5年前 定年を意識して準備体操スタート。
定年後を考えると五年前は、
もう最終チェック段階です。
定年後は毎日の通勤や仕事の悩みから開放されますが、30年間将来の不安から汲々とした毎日を送るのは辛いです。
1.退職後の状態を点検
今後の長い人生をすごすために、体の検査、身辺整理を行います。
○健康チェック
・人間ドッグでチェックして、悪いところは働いているうちに直します。
・家の近くにかかりつけの医師を決めます
・ご両親の健康状況も確認します。
○バランスシートの作成
・預貯金とローン、保険をチェックします。
・住居の修理・改築のスケジュール表を作成します。
概算の費用についても調べておきます。
2.人生を豊かにする趣味やライフワーク等を確認します。
まだ五年というより、もう五年しかという感じです。
今、定年制度の変換期で、まだ十年あると安心している方も多いと思います。
しかし、仕事の内容や、待遇も相当変わる事も多く、働けて無条件に嬉しいということでは無いようです。
定年後、新たに習い事を始めるにも家の近所では内容が限られます。定期券のあるうちに、興味のある事、昔からやってみたいなと感じていたこと、青年時に興味を惹かれたことなど、じっくり時間をかけて会社帰りに習っては如何でしょう。
3年続ければ、たいていの趣味で初心者レベルから脱出できると思います。
○お金は飲む機会を減らして、習い事にあててれば費用も何とかなります。
会社のお付合いも残り5年、その後30年付き合う趣味と比べてみましょう。
3.定年後には何の保証もない
○両親や自身の老後の生活に対応する家の改築もいずれ必要です。
退職金を貰ってから、お風呂や玄関を直すと、気が大きくなって結構立派なものにしてしまうそうです。いろいろな使い道を考えなければいけませんから、長期的な費用も考え、少し時間をあけて手をつけましょう。
○退社してからも数年、仕事仲間と遊びたいなら、今のうち小遣いをコツコツとへそくりします。定年後、「誰々君と飲むから」と奥さんから電車賃と飲み代、ゴルフ代を貰うわけにもいきません。生活は足りないなりになんとかなるとしても、臨時のお小遣いは自分でなんとかしなければなりません。
*定年について、奥さんは多少なりとも不安を感じています。さらに負担はかけたくないですね。
と言って、奥さんも旦那に毎日家に居られても堪りませんから、、
○定年後も飲みたいなら、今の飲み屋への支払いを減らして貯金。定年後2年間の活動資金にします。
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4.健康維持
長続きする定期的な運動が必要です。朝の散歩もお勧めで、毎日1時間~1時間半歩くだけでも体力づくりになります。今のうち、朝晩の通勤と昼休みに歩く時間の合計を1日1時間以上にすると、健康維持には相当な効果があります。
5.チャレンジ・チャレンジ
〇新しい興味に、少なくとも1年間は挑戦して自分との相性を確認します。
○青年時代の、たとえば登山、スキー、映画、カメラ、旅行、文学とか音楽等々、そうした趣味をなぜ中断してしまったか?理由は人によってさまざまでしょうが、当時の趣味をもう一度掘り起こしてみるのが良いと思います。
本、映画、音楽など若いとき感動した作品も改めて読んだり、見たりすると、自分のものの見方・考え方が変わり、若いときとは違う解釈できることがあります。同様に趣味も若いときと今とは、考え方、楽しみ方も違っているので、もう一度紐解いてみるのも良いと思います。
また、学生時代の専門分野、仕事で興味を覚えた分野、新たな仕事につながりそうな分野を研究するのも良いと思います。
ライフワークとする分野に、深く踏みこみマニアから一歩進めて専門家に近づく、25年かければ、その道を相当極めることが出来るでしょう。
伊能忠敬は人生50年の時代に50歳で家督を長男に譲り、51歳で37歳の高橋至時に師事し江戸で測量の勉強を始めました。人生80年の時代に60歳からの事始め、何の問題もありません。
伊能忠敬が地図を作りに江戸を出たのは55歳!
皆さんが定年後の地図作りにのりだすのは55歳!
五年先にやることを、今すぐやろうとして力及ばず手も足も出ませんが4~5年しっかり勉強すれば、忠孝のように新たな道で専門家になれるかもしれません。
6.幅広い社外の友達
いままでの交友関係が社内限定なら、そろそろ社外の人との交際を広げます。自分も含めて社内の人間だけでは、物の考え方、見方は限られます。社外の人、特に異業種の人とお友達になれば興味の範囲も広がります。